以前から、大きな問題となっていた「ブロガーの製品レビュー」に関して、FTCは初めてガイドラインを明解に指示しました。1980年以来、「製品の推奨および体験者の声」に関するガイドラインは、修正を加えておらず、手付かずの状態でした。それを今回は、「ブロガーは企業からサンプル製品や謝礼を授与している場合は、ブログの中で明解に顕著なカタチで、それを明示する」というガイドラインを制定し、12月1日から施行されます。
これは、ブロガーももちろんですが、企業側、すなわち広告主やマーケター側に対する警告でもあります。一般消費者が気がつかない中で、多くのマーケターは製品を供与して、ブロガーに製品レビューを書いてもらうというマーケティング戦術を展開しており、今後これは要注意行為となります。
「カスタマーによる製品レビュー」が効果的なのは、最近のソーシャルメディアに関する調査でも数字としてあがってきています。すでに日経NetMarketingのコラム「米国ネットマーケティング茶話」でも説明しましたが、同調査によれば、「カスタマーによる製品レビュー」は、「セールスの増加をもたらすもの」として78%、「カスタマーとのエンゲージメントの増加をもたらすもの」として61%と、効果と評価が非常に高く、企業はこれなしではマーケティングできなくなってきています。
従来のジャーナリズムの伝統の中では、製品レビューで使用したサンプル製品は、企業に戻すことが、倫理および慣習として確立していました。それが、現在のような「CGM(消費者創出メディア・コンテンツ)やUGM(ユーザ創出メディア・コンテンツ)の時代」には、通用しなくなってきています。こうした状況下でのFTCの新たなガイドラインは、注目に値します。多分、いろんな問題がこれからでてくると思います。
ちなみに、私のところには、企業から一度もアプローチがありません。まあ「A-list ブロガー」には程遠い私ですので、その点は気楽に本音でエントリできます(笑)。

何ごとも規定(ガイドライン)が明確になることは、とてもいいことだと思います。また、一度作成したら変更しない、のではなく、修正しながら運用することも重要です。
また、日本の話になってしまいますが、一度作ったら変更しないで、裁判官の解釈や判例、柔軟な運用という言い方で100年以上使い続けている法律を、現代にあわせて改正するべきと思いました。
投稿: Kasai | 2009年10 月 8日 (木) (14:26)
Kasaiさん、コメントありがとうございます。トラディショナルな広告と違って、UGCやCGMを活用したマーケティングは、読み取る人によって誤解することもあります。「身元を証明」する「透明性」が最も重要で、これをしないと、後で「消費者は騙されたという気分」になって、「Bad Mouth」が生まれます。これからは「誠実さ」をベースにしたマーケティングがキーとなります。ひさみ
投稿: 大柴ひさみ | 2009年10 月 8日 (木) (14:42)